Column 107
2021/11/23 18:00
コラム79で、愛犬リョーマが認知症になった話をしました。そのリョーマがついに逝ってしまいました。享年16歳と6カ月でした。
コラム71で、「老犬になった愛犬リョーマ」で、彼の持病について話しました。胆嚢の中に砂がたまる胆砂症や子犬の頃の去勢手術が原因と考えられる食後の腹痛、股関節の脱臼などです。とくに股関節は加齢によって衰えが目立ち、足腰のフレイル(コラム102:ロコモやフレイル)は、われわれ人間と同じ老化の縮図でした。
16歳になってからは、認知症の症状が始まりました。前庭神経炎から首が右に傾くようになり、右回りで歩く症状が認められ、さらに同じ所をクルクル回り続ける、狭いところに入り込む、などです。そうして、一度転倒すると自分では起き上がることが出来なくなりました。
犬も人間も「自分の足で歩く」ことは、最期まで大切です。油山でイノシシに遭遇したころのリョーマなら、ダッシュして、ジャンプして、走り回ることなど当たり前で平気でしたが、「寄る年波には勝てぬ」「足腰のフレイルには勝てぬ」でした。意識して筋力をつけることを、愛犬リョーマが教えてくれました。
今年の敬老の日、福岡市獣医師会から長寿犬として表彰状が送られてきました。「野崎竜馬ちゃん 16歳」
「あなたはご家族の愛情に支えられ永年の間 優しさや癒しを与えてくれました。その姿はヒューマンアニマルボンドの手本となり潤いある社会づくりに大きく貢献されました。ここに感謝の意を表すと共に末永く健康で幸せな日々を送られることを願い表彰します。」
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