小児から成人になるまでの移行期を思春期といいます。
女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が始まり、乳房が発育し、恥毛が生え、最初の月経である初経が起こります。
この時期に、身長が急速に伸び骨量が増えて、将来の健康な成人の体を作るもとになります。
下記に当てはまる症状にチェックを入れてください。
月経
月経痛
消化器
皮膚・粘膜
体格
1つ症状が当てはまった方は、
思春期外来をおすすめします。
下記で当院での治療方法、電話番号について記載していますので、お気軽にご相談ください。
思春期にはそれまで眠っていた卵巣が活動を開始します。
卵巣からは、卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌がはじまります。エストロゲンによって乳房が発育し、子宮内膜が厚くなりはじめ、最初に子宮内膜が排出されるのが初経です。日本人の初経の平均年齢は12.2歳です。この年齢よりも多少前後することはありますが、14歳になってもまだ初経がこない場合は、一度受診されることをオススメします。また、8歳よりも早く初経がはじまるような場合も受診が必要になります。
超音波検査・ホルモン検査
内診は行わずに、お腹の上から超音波検査で子宮の有無を診たり、ホルモン検査で視床下部・下垂体・卵巣や甲状腺の障害などを調べたりします。
ホルモン値からある程度のことが分かれば、実際にホルモンテストを行って月経を起こしたりすることも出来ます。
院長コラム25「ロキタンスキー症候群」、院長コラム29「ターナー女性にホルモン補充療法」、院長コラム86「18歳になっても生理が来ない」にも紹介しています。
子宮内膜症の治療薬などが効果的
治療には、プロスタグランディンを抑える消炎鎮痛薬(NSAIDs)、子宮内膜を薄くするピル(OC、LEP)、子宮内膜症の治療薬などが効果的です。
月経痛は将来の子宮内膜症や不妊症につながる大事なサインです。
院長コラム88「生理痛がひどい」、院長コラム89「子宮内膜症」にも紹介しています。
ホルモン検査・ホルモンテスト
ホルモン検査で視床下部・下垂体・卵巣や甲状腺の障害などを調べたりします。ホルモン値からある程度のことが分かれば、実際にホルモンテストを行って月経を起こしたり、ピル(OC、LEP)を使って月経周期を整えることが出来ます。月経移動については、「月経移動」の治療法をご覧ください。
院長コラム53「月経移動」にも紹介しています。
バランスのよい食事
思春期の時期は、食事が身体に与える影響はとても大きいと考えられます。
成長過程にある身体にはエネルギーが必要になるため、栄養過多にならないようバランスのよい食事を心がけるとよいでしょう。
規則正しい生活習慣
ホルモンバランスが崩れがちな思春期ですので、不規則な生活習慣は身体に悪影響を及ぼします。
とくに肌荒れの原因の多くは、食事と睡眠不足です。スキンケアなどに気をつかうことも大切ですが、まずは食事と睡眠をしっかり取ることが大切です。
適度な運動
適度な運動を行うことで、新陳代謝が上がり細胞が若々しくなります。また体温が上がることにより、冷え性・むくみ・肩こり・腰痛の改善や、病気の予防にも繋がります。