普通に性生活を送っているのに1年以上妊娠しない場合を、不妊症といいます。
不妊外来では、不妊症の女性が妊娠できるように検査と治療を行います。
月経
その他
このような症状がある場合、
不妊症の疑いがあります。
下記で当院での治療方法、電話番号について記載していますので、お気軽にご相談ください。
男性側の因子と女性側の因子があります。
男性側の因子では、精子の数・運動性・奇形率などやED、があり、女性側の因子では、排卵、卵管因子、子宮の状態などさまざまな原因があり、いくつかの因子が重なっていることもあります。
治療前検査
治療前に、男性は性液検査を行います。女性は子宮頚管細胞診、子宮頚管クラミジア検査を行い、子宮卵管造影検査で子宮内腔の形状や卵管の疎通性を調べます。また、月経周期5日目頃にホルモン基礎値(エストロゲン、プロラクチン、LH、FSH、甲状腺ホルモン)を測ります。経膣超音波検査で子宮・卵巣の形状を調べます。
AMH検査
福岡市はプレコンセプションケア推進事業に取り組んでいます。「プレコンセプションケア」とは、コンセプション(妊娠)の計画の有無に関わらず、早い段階から妊娠・出産の知識を持ち、自分の身体への健康意識を高めることです。福岡市では、この「プレコンセプションケア」を推進する取り組みの一つとして、30歳になる女性を対象に健康や将来の生活を考えるきっかけ作りとなるように、医療機関でのAMHの測定と医師からの助言にかかる費用への助成をしています。
院長コラム200「AMHとは何?福岡市プレコンセプションケア推進事業について」にも紹介しています。
治療:タイミング法
月経周期12日頃から経膣エコーによる卵胞計測を行います。自然周期での排卵は卵胞径φ20mmで起こります。正常卵胞は一日に2mmほどのスピードで大きくなります。排卵前に性交渉を持っていただくようにしています。タイミングをとっていただいた後も卵胞が残っていれば、排卵誘発の注射を打ちます。
治療:排卵誘発剤
タイミング法6周期で妊娠に至らない場合、排卵誘発剤を使用します。排卵誘発剤には内服薬と注射薬があり、それぞれ卵胞発育の様子に応じて使い分けています。多嚢胞卵巣症候群の場合は排卵誘発剤にステロイド薬を併用して、卵胞の過剰な発育が起こらないようにします。
人工授精
子宮の入口を子宮頸管といいますが、この子宮頸管内の粘液が非常に粘稠で精子の動きが悪くなったり、精子に対する「抗精子抗体」があって精子の頭や尾にくっ付いて運動を止めたりすることがあります。これをクリアするには、調整した精液を直接子宮内に注入する「人工授精」があり、これも保険適応になりました。
当院では、毎週火曜日に不妊治療専門の吉満陽孝医師(元よしみつ婦人科クリニック院長)が人工授精のプランニング行っております。
人工授精を希望される方には、超音波検査で排卵の時期を推定して、人工授精の日を決めます。前もって、ご自宅で精液を採取するための容器をお渡ししますので、当日朝に持ってきていただきます。
精液は培養液と保温器内で調整して30分後に人工授精用のカテーテルで子宮内に注入します。排卵していない場合は注射で排卵を起こします。その日は帰宅していただき、日常生活や仕事は通常通り行っていただきます。
卵管膨大部内で「受精」が成立すれば2週間後に妊娠反応が陽性となります。
栄養バランスの取れた食事
1日3食しっかりと栄養バランスの取れた食事を心がけ、野菜・きのこ · 穀類 · 魚介類・海藻などに多く含まれる葉酸を意識してとりましょう。
適度な運動
適度な運動を行い体力をつけることが大切です。また、適度な運動を行うことでストレスの発散になり不妊治療の助けとなります。
十分に睡眠を取る
十分に睡眠を取ることが大切です。身体に疲れが溜まりなかなか疲れが取れない状態を続けると不妊症になる恐れが高まります。
禁煙・受動喫煙を避ける
自分でたばこを吸っている場合も、パートナーが吸っている場合も、また家族が吸う(受動喫煙の)場合も、たばこの煙は多大な悪影響を与えます。
女性の卵巣に影響し、ホルモンバランスや卵胞の成長を阻害する恐れがあります。