Column 244
2024/01/02 18:00
新年あけましておめでとうございます。
2022年五黄の虎の年(コラム119)が過ぎ、2023年「癸(みずのと)卯の年」(コラム192)が終わり、2024年は「甲辰」の年になります。十干(甲、乙、丙、丁、、、)の「甲」は草木などが成長していくことを表す意味があり、どんどん勢いを増していくことを表します。十二支(子、丑、寅、卯、辰、、)の「辰」は草木の形が整った様子を意味しています1)。
辰年の「辰」は本来存在する動物ではなく中国の神話上の動物「龍」です。中国の龍は、「水、降雨、台風、洪水を制御する」力強い権力の象徴とされています。中国の皇帝にとっても龍は常に皇帝の権力と強さの象徴でした2)。そこから辰年は力溢れるような年、活気づくような年になるといわれます。
欧米の影響を受けた文化では、龍は攻撃的で好戦的な意味合いを持っているために、龍は中国の国の象徴とする使い方は好まれないようです。代わりに龍は文化の象徴として、「ドラゴン・香港」や「キャセイ・ドラゴン航空」などに使われています。ちなみに、キャセイ・ドラゴン航空は新型コロナ感染症のために2020年10月21日に運行停止し35年の歴史に幕を閉じています。
株式市場には十二支から、「辰・巳(たつ・み)天井、午(うま)尻下がり、未(ひつじ)辛抱、申・酉(さる・とり)騒ぐ、戌(いぬ)は笑い、亥(い)固まる、子(ね)は繁栄、丑(うし)はつまずき、寅(とら)千里を走り、卯(う)は跳ねる」という格言があります。
2023年の跳ねる卯年は、景気が上向きに跳ねたようです。2024年の辰年は天井ということから、株式市場にとって景気はピークを迎えることになります。
竜が雲に乗って空へ舞い上げるさまを、「飛竜上雲」(ひりゅうじょううん)といいますが、まさに2024年は飛竜上雲の年になってほしいものです。
また、「画竜点睛を欠く」ようなことがないように、「竜頭蛇尾」の2024年にならないように願っております。
引用
1)https://netwadai.com/blog/post-6848
2)https://ja.wikipedia.org/wiki/中国の竜
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