ネバーエンディング・ストーリー

画像出典：AmazonPrimeVideo

　今年は辰年ですね。ネバーエンディング・ストーリーにはファルコンという名のラッキー・ドラゴンが登場します。主人公の少年はこのファルコンに乗ってファンタージェンという世界の果てまで飛んで、「無」という敵と戦います。原作(1979年)はドイツのミヒャエル・エンデで、1984年に独・米合作で映画化されています1)。

ファルコンはドラゴンというよりは、白毛の犬のような顔をしていますが、体つきはドラゴンそのもので空を自由に飛び回ります。主人公はいじめられっ子 のバスチアン。「ネバーエンディング・ストーリー」という本の中の世界に引き摺り込まれ浸ります。

本の中の勇者はアトレイユという名前で、ファンタージェンという世界が「無」という敵によって破壊・崩壊されるのを食い止めるべく、途中で救われたファルコンに乗って、遥か南の目的地まで苦難を乗り越えて向かいます。海を越え山を越えて飛ぶドラゴンの勇姿はこの映画の見どころです。

原作の「果てしない物語(邦訳)」は50年前に構想されて45年前に出版された児童文学ですが、現在の世界情勢をよく表現しています。世界中の人々が「夢」や「希望」を失ったら、「無」という怪物が世界を破壊していき、世界は崩壊するというストーリーです。

ファルコンというのは猛禽類の「はやぶさ」ですが、映画スターウォーズで宇宙を自由自在に飛び回る宇宙船もミレニアム・ファルコン号という名前でした。ミレニアム・ファルコン号に乗っていたのはハン・ソロ船長でした。これらの映画のファルコンという名前の「乗り物」には何か共通する「夢」があるように思えます。

辰年は、株式市場では辰巳天井といって「昇竜」相場となるようですが、世界中の人々が「夢」や「希望」を失わない年になってほしいものです。皆さんは今年、どんな「夢」や「希望」を実現したいですか？

引用・参考文献

1)https://ja.wikipedia.org/wiki

この記事を書いた人

野崎 雅裕野崎ウイメンズクリニック 院長

福岡市天神の産婦人科、野崎ウイメンズクリニックの院長。女性医学の専門医として、九州大学病院などにおいて、思春期から更年期女性のホルモン療法や不妊治療、漢方療法、月経痛や女性のこころとからだの悩みに関する医療に長年従事。ホルモン療法やピルの使い方、月経痛の対処法や月経移動の説明にも精通した熟練スタッフとともに、すべての患者様へあたたかいケアを行っている。

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