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Column 171

2022/08/09 18:00

幸せの4つのホルモン (その3)

院長コラム

「幸せだ」と感じるのは、ドーパミン、セロトニン、エンドルフィン、オキシトシンという4つのホルモンに起因します1)。それぞれのホルモンには、私たちがよい気分になるためのユニークな役割があります。

 エンドルフィン。エンドルフィンもドーパミンやセロトニンと同様に神経伝達物質で、強力な鎮痛作用をもっています。化学的には、アヘンに似ていることから麻薬的な鎮痛作用ともいえます。

 エンドルフィンは、Psychology Today誌によると、激しい運動やマラソン、性行動、オーガスムの際に脳下垂体と視床下部から分泌されます。同誌によれば、エンドルフィンの痛みを和らげる効果には、人類の進化上で大きな利点があるといいます。例えば、怪我をして猛獣から逃げているときなどに、エンドルフィンが大いに助けてくれたことでしょう。

 エンドルフィンは、通常、運動後約30分で脳内のレベルが上がります。そのため幸福感を最大限に高めるためには、中等度のトレーニングを行うことが望ましいとされています。ジョギングを長い間続けて、疲労がある一定のレベルを超えると、それまでの疲れや痛みが消えて、いつまでも走れるような気分になることを「ランナーズ・ハイ」といいます。

 ランナーズ・ハイは、まるで瞑想状態の中で走っているような、何とも言えない幸福感や高揚感に包まれて、「ハイ」になる状態です。長い間、このランナーズ・ハイの原因は、エンドルフィンの分泌の増加であると広く信じられてきましたが、最近の研究では運動によって体内で分泌される内因性カンビナイドによるものであることが分かっています2)。

 運動をしなくてもエンドルフィンを増やす方法はないものでしょうか。それには、瞑想や笑い、チョコレートを楽しむことでエンドルフィンは増えます。甘いものが苦手な方は、ピーマンや青唐辛子がエンドルフィンを増やすようです。

 大いに笑い、瞑想に耽り、美味しいものを楽しむことが良いようです。

引用

1)https://www.m3.com/lifestyle/983066
2)https://melos.media/wellness/75379/

この記事を書いた人

野崎 雅裕
野崎 雅裕野崎ウイメンズクリニック 院長
福岡市天神の産婦人科、野崎ウイメンズクリニックの院長。女性医学の専門医として、九州大学病院などにおいて、思春期から更年期女性のホルモン療法や不妊治療、漢方療法、月経痛や女性のこころとからだの悩みに関する医療に長年従事。ホルモン療法やピルの使い方、月経痛の対処法や月経移動の説明にも精通した熟練スタッフとともに、すべての患者様へあたたかいケアを行っている。
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