Column 140
2022/03/20 18:00
「北北西に進路をとれ」という映画を観たことがありますか。
1959年ヒッチコック監督のアメリカ映画でケーリー・グラント主演のスパイスリラー映画です。スパイ合戦に巻き込まれた会社役員の男が、ニューヨークからシカゴ、シカゴからさらに北北西へと向かう道中のアクションを描いた作品です1)。
クライマックスのシーンでは、主人公が「歴代大統領の顔が岩に刻まれた巨大なモニュメント」から突き落とされそうになります。この巨大な顔のモニュメントが刻まれたのが「ラシュモア山」です。ラシュモア山が出てくる映画のシーンはスーパーマンII(1981年)にもありました。
この巨大な顔のモニュメントは、アメリカ合衆国建国から150年間の歴史に名を残す4人の大統領の顔です。左から順に、ジョージ・ワシントン、トーマス・ジェファーソン、セオドア・ルーズベルト、そしてエイブラハム・リンカーンの4人です。
アメリカの彫刻家ボーグラムは、アメリカ政府から委託されて、400人の作業員とともに標高1745mのラシュモア山の白い花崗岩に、1927年から1941年までの14年間をかけて高さ18メートルにも及ぶ巨大な胸像を彫りました2)。ラシュモア山の花崗岩は16億年前にでき、非常に硬質でダイナマイトで砕きながらの作業となりました。
この4人の大統領の顔に朝日が当たって輝くのが素晴らしいというので、米国留学中に機会がありラシュモア山に行きました。麓のモーテルに泊まって、朝4時からモニュメントの近くまで登りました。辺り一面、早朝の静けさの中に、朝日が差し込んできてジョージ・ワシントンから順番に顔が輝いていきました。アメリカ人ならさらに感激したであろうラシュモア山でのご来光でした。
引用
1)https://ja.wikipedia.org/wiki/北北西に進路を取れ
2)https://ja.wikipedia.org/wiki/ラシュモア山
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