Column 162
2022/06/07 18:00
ザルツブルグは、オーストリア中西部の都市で、モーツァルトが1756年に誕生してから25歳まで住んでいたことで、世界中のモーツァルト・ファンにとっては聖地となっており、夏にはザルツブルグ音楽祭が開催されます1)。ザルツブルグの空港の名前も、「ザルツブルグ・ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト空港」と名付けられています。
ザルツブルグの語源は、塩(ザルツ)の砦(ブルグ)という意味です。
「塩・コショウ」を、英語では「ソルト・アンド・ペッパー」といいますが、ドイツ語では「ザルツ・ウント・ペッファー」といいます。ちなみに、イタリアでは「Sale e pepe」、スペインでは「Sal y pimienta」、ポルトガルではSal e pimenta、といいます。
ザルツブルグの市街には、モーツァルトの住居やドップラー効果で有名なクリスチャン・ドップラーの生家があります。ドップラー効果とは救急車のサイレンの音が遠くから高い音で近づき、遠ざかっていくと低くなっていく現象です。ドップラーはモーツァルトより50年遅いザルツブルグ生まれです2)。
ザルツブルグは映画サウンド・オブ・ミュージックの舞台にもなりました3)。主演のジュリー・アンドリュースは5オクターブの声域を持つ歌唱力でこの映画はメリー・ポピンズとともに彼女の代表作となりました。ジュリー・アンドリュース演ずるのは修道女見習いの「マリア」、退役軍人のトラップ大佐と7人の子供たちとの物語が素晴らしい歌とともに流れます。
オープニングで緑の山々でマリアが歌う「サウンド・オブ・ミュージック」、歌い方を知らない子供たちに音楽の基本から教える「ドレミの歌」、トラップ大佐が歌う「エーデル・ワイス」など、私たち日本人にも大変親しみやすい曲のオンパレードでした。。
ナチス・ドイツの監視のもとスイスに亡命することになった一家は、ザルツブルグの祝祭劇場での歌唱コンクールで「さようなら、ごきげんよう」を歌いながら、一人ずつ舞台から消えていきます。映画のエンド・ロールには「オーストリア1930年代 最後の黄金の日々」の文字が流れます。
ヨーロッパの国々は、昔はナチス・ドイツから攻められ、今は大国ロシアから攻められて、戦争と平和は紙一重だという思いを強くしているのではないでしょうか。
引用
1)https://ja.wikipedia.org/wiki/ザルツブルク
2)https://www.christian-doppler.net/ja/クリスティアン・アンドレアス・ドップラーの生/
3)https://ja.wikipedia.org/wiki/サウンド・オブ・ミュージック_(映画)
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