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Column 120

2022/01/09 18:00

グルメ教育

院長コラム

 産経新聞 令和3年12月23日付、フランス駐在員の三井美奈氏が書いた「グルメ教育」と題するコラムが出ていました。面白かったのでご紹介します。

『近所の保育園の前を通る度、掲示板にある給食の献立表を見るのが楽しみ。当然といえば当然だが、フランス料理が出る。クリスマス前は特に豪華で、「カニとアボカドのサラダ」「栗とレーズンを詰めた七面鳥のロティ」「チョコレートムース メレンゲ添え」と続く。3歳でこんな美食を楽しんでいるから、フランス人はグルメになるのか。

 感心させられるのは、常に「スープか前菜、主菜、デザート」の三拍子が守られていること。全ての皿が盆に載っていても、一皿ずつコース料理として食べるよう躾けられているらしい。

 私の知人に美食家で知られるフランス人の学者がいる。知日派としても有名で、和食の良さをいろんな場所で語る。だが、彼の日本人の妻は「家で和食を出すと、みそ汁をいつも最初に飲み干してしまう」とこぼしている。結婚して30年以上たっても、おかずを食べ、みそ汁で口中を潤し、白米を頬張る、という日

本流になじめない。まさに「三つ子の魂百まで」ですね。(後略)』

フランス料理のコースメニューは以下の順で供されるのが一般的になっています1)。オードブル(前菜)に始まり、スープ、ポワソン(魚料理)、ソルベ(シャーベット)、ヴィヤンド(温かい肉料理)、デザート、カフェ、これで一通り終了ですが、フォーマルや格式の高いフルコースになるとさらに品数が増えます。

 さらに、お店に合わせたドレスコード、ナプキンの使い方、ナイフとフォークの置き方や使い方、などなど、フランス料理のマナーが他にもありますが、気のおけない仲間や家族とフランス料理を楽しむのが一番でしょう。保育園のころから「給食」でフランス料理のマナー教育を受けているフランス人なら、フレンチ・ディナーは「朝メシ前」でしょうね。

引用

1)https://www.amusez.jp/blog/1963/

この記事を書いた人

野崎 雅裕
野崎 雅裕野崎ウイメンズクリニック 院長
福岡市天神の産婦人科、野崎ウイメンズクリニックの院長。女性医学の専門医として、九州大学病院などにおいて、思春期から更年期女性のホルモン療法や不妊治療、漢方療法、月経痛や女性のこころとからだの悩みに関する医療に長年従事。ホルモン療法やピルの使い方、月経痛の対処法や月経移動の説明にも精通した熟練スタッフとともに、すべての患者様へあたたかいケアを行っている。
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