Column 227
2023/09/05 18:00
画像参照:BSテレ東
「孤独のグルメ」は久住昌之の原作を故谷口ジローが作画した漫画作品です1)。個人で輸入雑貨商を営む、井の頭五郎(いのがしら ごろう)が、仕事の合間に飲食店に立ち寄り、食事を摂る様を描いたグルメ漫画です。主人公の中年男がひたすらに食事を楽しむシーンが淡々と描写されます。
主題は「出先の食事」で、高級店などはなく大衆食堂のような庶民的な店がほとんどです。これまでに、イタリア、フランス、ドイツ、ポーランド、デンマーク、スペイン、ブラジル、台湾、韓国、中国で翻訳版が発売されています。台湾でのタイトルは「孤独的美食家 五郎的異国食光」となっています。
2012年からはテレビ東京系列でテレビドラマとしてシリーズ化され、井の頭五郎役には「松重 豊」が、孤高で自由な生き方をモットーとし、結婚や店を構えることについては「守るものが増えて人生が重たくなる」として敬遠し、ひたすらに食事を楽しむ姿を演じています。
美味しい店を探すときに、「ぐるなび」などで検索することもありますが、街をぶらっと歩いているときに、見かけたり通りかかったりして「気になる」大衆食堂や庶民的な店に入ってみたいという誘惑に駆られた経験は誰にでもあると思います。
そういう店では、会話もなく黙々と食事をしている仕事中の人や、全員で同じ料理を摂っているグループ、「いつものあれ」や「今日は○○で」といった料理人とツーカーのやりとりをしている人たちの料理がとても気にかかります。「あの人と同じものをください」とは言えませんので、正解を探すのも一興です。
私の昼食は、クリニックの院長室で「孤独のグルメ」です。と言っても、限られた時間に限られた選択肢ですから、井の頭 五郎のように街を歩き回ってぶらりと店に入り、ひたすらに食事を楽しむことは夢のまた夢ということになります。
年に一度くらいは、自分へのご褒美に、少し離れた蕎麦屋で「孤独のグルメ」を楽しんでいます(笑)
引用
1)https://ja.wikipedia.org/wiki/孤独のグルメ
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