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福岡天神の産婦人科 野崎ウイメンズクリニック

Column 138

2022/03/13 18:00

サン・アントニオ

婦人科

産婦人科

院長コラム

 世界の人口は、国連人口部発行の世界人口統計によれば、1950年25億人、1987年50億人、2011年70億人と増え続け、2050年には約100億人に達すると予測されています1)。その世界人口が1950年の倍に達する勢いであった1975年に、WHOのシンポジウムが米国テキサス州サン・アントニオで開催されました。

 このWHOシンポジウムでは、「発展途上国における人口爆発を抑制することを目的」としたテーマで、「卵管の運動を亢進させて、受精卵の子宮内への着床を阻害する研究」などが発表されました。その抄録集が「WHO San Antonio 1975」というタイトルで参加者に配布されました。

 「WHO San Antonio 1975」を私に下さったのが当時の九州大学別府温研産婦人科におられた是永迪夫先生です。1979年に九大産婦人科に入局した私は、不妊症研究に興味を持ち、1984年から卵管の基礎研究を始めていました。卵管の平滑筋や卵の輸送に関する資料が少ない中、「WHO San Antonio 1975」は私にとってバイブルのような本となりました。

 その後、ヒトの卵管平滑筋における研究で学位論文を提出し、1987年から米国オハイオ州シンシナティ大学の生理物理学研究室に留学しました。シンシナティ大学では別の平滑筋研究をすることになりましたが、その間、テキサス州のサン・アントニオでのWHOシンポジウムのことがずっと頭から離れませんでした。

 シンシナティ大学からテキサス大学サン・アントニオ校に送った手紙の返事が来たのが1年後でした。体外受精や不妊症研究の施設研修を許可する旨の内容で、シンシナティ大学の仕事を持って行きサン・アントニオ校の関連病院での研修をしながら2週間滞在しました。

サン・アントニオには、世界遺産「アラモの砦」があり、街の中心部にはパセル・デル・リオ(川の遊歩道)と呼ばれるリバーウォークがあります2)。私にとっては、卵管研究への誘いを受けた街、サン・アントニオです。

引用

1)https://bit.ly/3Cjh3F5
2)https://bit.ly/3Klj869

この記事を書いた人

野崎 雅裕
野崎 雅裕野崎ウイメンズクリニック 院長
福岡市天神の産婦人科、野崎ウイメンズクリニックの院長。女性医学の専門医として、九州大学病院などにおいて、思春期から更年期女性のホルモン療法や不妊治療、漢方療法、月経痛や女性のこころとからだの悩みに関する医療に長年従事。ホルモン療法やピルの使い方、月経痛の対処法や月経移動の説明にも精通した熟練スタッフとともに、すべての患者様へあたたかいケアを行っている。
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