Column 133
2022/02/22 18:00
「ショウ・マスト・ゴー・オン(show must go on)」は、直訳すると「ショーは続けなければならない」ですが、「一度始めてしまったら、何があっても続けなければならない」という意味の慣用句です1)。英語圏のショービジネスの世界でよく使われる言葉です。
楽曲などのタイトルにも使われることがあり、コラム3:ボヘミアン・ラプソディーでお話しした英国の伝説のロックバンド「Queen」の「The Show Must Go ON」が特に有名です2)。
クィーンのギタリスト、ブライアン・メイが作曲したこの曲のデモをヴォーカルのフレディ・マーキュリーに持っていった時には、エイズに罹ったフレディの体調はかなり悪化していました2)。それでもフレディはメイに「僕はこの曲に全てを捧げるよ」と語ったという逸話があります。
この逸話が物語るように、歌詞の内容は、「命ある限りショーを続けなくては」と、自分自身を勇気づけるものとなっています。ブライアン・メイは、この曲でのフレディの歌唱は、生涯最高のうちの一つだったと評価しています2)。
また、「show must go on」ジャニーズ事務所のジャニー喜多川氏のモットーとしても知られています1)。彼がプロデュースする舞台で受け継がれてきたフレーズであり、ジャニーズ事務所全体の信念を表した言葉でしょう。
「何があっても止めない」というエンターテイナーの覚悟が表れた言葉である「show must go on」。シェイクスピアの名言に「人生は舞台である」という通り、全ての人に通じる言葉です1)。
「続けていく覚悟」を問われる場面で、思い起こしてみてはいかがでしょうか。
引用
1)https://bit.ly/3rXWGsg
2)https://bit.ly/3AIEAys
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