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Column 128

2022/02/06 18:00

2001年宇宙の旅

院長コラム

引用)https://video.unext.jp/title/SID0025327

「2001年宇宙の旅」は、1968年米国のスタンリー・キューブリック製作・監督の叙事詩的SF映画です1)。原題は「2001: A Space Odyssey」で、脚本はキューブリックとアーサー・C・クラークによって書かれました。「ツァラトゥストラはかく語りき」のオーケストラとともに幕が上がり、「美しき青きドナウ」の音楽とともに宇宙船内でジョギングする宇宙飛行士のランニングシーンが流れます。

 2001年宇宙の旅のテーマは、実存主義、人類の進化、科学技術、人工知能、地球外生命体の可能性でした1)。400万年前に異星人のモノリス(石柱)によって知能を与えられ進化を始めた人類、そのモノリスが月のクレーターで発見され、木星に向けて信号を発信していたことから、感覚や感情を持つコンピューターHALと共に木星に向かう航海を描いた作品です。

 コンピューターHALの異常に気づいた乗組員の会話を、HALは「読唇術」で読み取り乗組員の殺害に動きます。最後には船長だけが生き残りHALの機能を停止させるなど、コンピューター(AI)反乱の象徴が描かれています。また、宇宙ステーションと地球を往復するシャトルプレーンはパンアメリカン航空、コックピットにはIBMのロゴマークなど、映画が作成されてから急速に拡大していった巨大IT企業のGAFAは未だ創業していません。

 この映画は、暗い終末論的なものから、人類の希望を再評価する楽観的なものまで、様々な評価を受けました1)。アカデミー賞では4部門にノミネートされ、1991年には、米国議会図書館によって「文化的、歴史的、美学的に重要」とみなされ、アメリカ国立フィルム登録簿に保存されることになりました。

 2001年宇宙の旅に始まる映画は「2010年宇宙の旅」に続編が作成され2)、アーサー・C・クラークの小説では「2061年宇宙の旅」「3001年終局への旅」が上梓されました。2021年現在、映画のような木星への宇宙の旅はまだまだ進んでいません。

引用

1)https://bit.ly/3400eT1
2)https://bit.ly/3Gk9lLc

この記事を書いた人

野崎 雅裕
野崎 雅裕野崎ウイメンズクリニック 院長
福岡市天神の産婦人科、野崎ウイメンズクリニックの院長。女性医学の専門医として、九州大学病院などにおいて、思春期から更年期女性のホルモン療法や不妊治療、漢方療法、月経痛や女性のこころとからだの悩みに関する医療に長年従事。ホルモン療法やピルの使い方、月経痛の対処法や月経移動の説明にも精通した熟練スタッフとともに、すべての患者様へあたたかいケアを行っている。
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