エル・キャピタン

2018年公開の「フリーソロ」という映画を知っていますか？

ロッククライマーであるアレックスのエル・キャピタンへのフリーソロ・クライミング（素手でのロッククライミグ）での挑戦の様子がまとめられたドキュメンタリー映画です。手に汗握る映像は、アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を含む多くの賞を獲得しています1）。

　エル・キャピタンとはカリフォルニア州ヨセミテ国立公園にあるヨセミテ渓谷の北側にそそり立つ、花崗岩の一枚岩としては世界一の大きさで、渓谷の谷底からの高さは約1,000mある絶壁です2）。ロッククライミングの名所として知られていますが、素手でのロッククライミング、つまり東京2020オリンピックで正式種目になったボルダリングとは違い、ロープがないフリーソロ・クライミングは危険極まりない所業です。

　「フリーソロ」では、不安と恐怖に悩むアレックスや、日々のトレーニングの様子、クライミングを決めるまでの葛藤、本当に撮影するかどうか逡巡するスタッフの様子が映ります。アレックスの挑戦を撮影するカメラマンも安全装置を着けて1,000mの絶壁を登ります。地上からはエル・キャピタンに群がるアリのように小さい彼らを望遠レンズが見守っています。

　「スタートレックV」という映画3)でも、カーク船長がエル・キャピタンの絶壁をアタックする映像がすごかったですね。そこへ無重力ブーツに乗って空中を浮かび上がるミスター・スポックが現れ「休暇をお楽しみ中のところすみません。緊急事態です、、、。」今や、伝説的なスタートレックの一場面です。

　エル・キャピタンという名前は、ヨセミテに住んでいたインディアン（ネイティブ・アメリカン）に由来します2）。エル・キャピタンは「岩の族長」という意味のスペイン語からとった名前で、英語では「ザ・キャプテン」という意味になります。スタートレックのカーク船長は宇宙船U.S.S.エンタープライズ号の「キャプテン」でした。

引用

1）https://ja.wikipedia.org/wiki/フリーソロ
2）https://ja.wikipedia.org/wiki/エル・キャピタン_(ヨセミテ)
3）https://ja.wikipedia.org/wiki/スタートレックV_新たなる未知へ

この記事を書いた人

野崎 雅裕野崎ウイメンズクリニック 院長

福岡市天神の産婦人科、野崎ウイメンズクリニックの院長。女性医学の専門医として、九州大学病院などにおいて、思春期から更年期女性のホルモン療法や不妊治療、漢方療法、月経痛や女性のこころとからだの悩みに関する医療に長年従事。ホルモン療法やピルの使い方、月経痛の対処法や月経移動の説明にも精通した熟練スタッフとともに、すべての患者様へあたたかいケアを行っている。

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