ダルメシアン

院長コラム

　院長コラムも101話になりました。前回 100話では「百」にまつわる話でしたが、101といえばディズニー映画の「101匹ワンちゃん」がすぐに思い浮かびます。原題は「101 Dalmacian」（101匹のダルメシアン）です。今回はこのダルメシアンという犬種について調べてみました1）。

　101匹ワンちゃんでは、白い毛並みに黒い斑点のある水玉模様のワンちゃんがたくさん出てきます。このダルメシアンという犬種の原産はクロアチアのダルマチア地方と言われています。スタイルはポインターに似ていますが、ポインターのような専門の猟犬ではなくて、かつては猟犬、番犬、牧羊犬、軍用犬として活躍したといわれています。

　ダルメシアンは馬に慣れる習性があり、馬をリードする能力があるとされています。激しい作業に耐えうる体力・持久力を保持しており、昔は消防馬車の先導・護衛として活躍しました。アメリカでは現在でも消防のマスコット的存在として親しまれています。

激しい作業に耐えうる体力・持久力を保有しているため、日常生活の中ではかなりの運動を要します。運動量が不足すると問題行動となって表れるため注意が必要で、飼い主は毎日マウンテンバイクと一緒に30km走ったりするなどパワフルな犬種です。

性格は明るくて陽気な反面、警戒心が強く、飼い主や家族以外の他人や他犬に気を許さないところがあります。また、一年中毛が抜けて、飼育の際には抜け毛の掃除が大変です。さらに、他の犬種にはみられない尿酸を排泄することで有名で、このため尿酸結石が出来やすいといわれています。また、20～30％のダルメシアンは難聴になるため、注意が必要です。

　ディズニー映画「101匹ワンちゃん」のヒットで一躍有名になりましたが、ブームが過ぎた頃には飼育放棄が多くなったそうです。コロナ禍でペットを安易に購入する人が増える一方で、安易に飼育放棄する人も増えています。永い人間の歴史の中では犬は助けてくれた友だちだったのですから、安易に飼ったり手放してはいけないと思います。

引用
1）https://ja.wikipedia.org/wiki/ダルメシアン

この記事を書いた人

野崎雅裕野崎ウイメンズクリニック院長: 福岡市天神の産婦人科、野崎ウイメンズクリニックの院長。女性医学の専門医として、九州大学病院などにおいて、思春期から更年期女性のホルモン療法や不妊治療、漢方療法、月経痛や女性のこころとからだの悩みに関する医療に長年従事。ホルモン療法やピルの使い方、月経痛の対処法や月経移動の説明にも精通した熟練スタッフとともに、すべての患者様へあたたかいケアを行っている。

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