百にまつわる話

院長コラム

　院長コラム、ついに100（百）話になりました。「百」という字は「たくさんの」「多い」という意味がありますが、多くの四文字熟語があります。

　百発百中、百戦錬磨、百花繚乱、百聞一見、百薬之長、百家争鳴、読書百遍、議論百出、百戦百勝、百人百様、一罰百戒、四百四病、百代過客、百年大計、百年河清、百花斉放、百錬成鋼、百八煩悩、百鬼夜行、、、、、。

これらの中で、医学・医療に関するものをあげてみましょう。

「四百四病（しひゃくしびょう）」とは人間のあらゆる病気のことで、仏教では、人間の体は「地・水・火・風」の四つの元素により構成されていて、これらの不調によって病気になるとされています。それぞれ百一ずつ病気があるとされ、合計で四百四になります1）。

「百薬之長（ひゃくやくのちょう）」の語源は「漢書（かんじょ）」に書かれている「酒百薬之長」といわれています。当時、国家の管理下で酒が造られていましたが、その政策を広めるときに「酒は百薬の長である」つまり「酒はどんな良薬よりも効果がある素晴らしいものだ」と流布したとされています2）。

　ところが、徒然草には「百薬の長とは言えど、万の病は酒よりこそ起これ」と書かれていて、「酒は百薬の長とはいうけれど、多くの病気は酒から起こっている」といっています2）。お酒も適量なら良薬になるでしょうが、飲み方を間違えれば吉田兼好のように愚痴りたくもなるのでしょう。

　8月18日にエンジェルスの大谷翔平が、タイガース戦で史上初のトリプル100を達成しました。100イニング、120奪三振、110安打と合わせて、投打3部門で3ケタの大台をクリアし、トリプル100を達成した投打二刀流が誕生したのです。ここまで得点は「80」、打点も「87」。今季は残り40試合あるので、投打5部門で「100」到達の可能性があります3）。ショータイムは続きます！

、、、と書いてから、今日は10月31日。大谷翔平は最終試合で46号本塁打、100打点に到達しました。本塁打王こそ逃したものの、安打、打点、得点、投球回、奪三振でいずれも100の大台に達する史上初の快挙を挙げました。来年はさらに高みを目指す！と抱負を語っています。

引用
1）https://yozizyukugo.kanjitisiki.com/12/170.html
2）https://biz.trans-suite.jp/19205
3）https://news.yahoo.co.jp/articles/35d65a12a36237eecaaed5f06606f925c08d04

この記事を書いた人

野崎雅裕野崎ウイメンズクリニック院長: 福岡市天神の産婦人科、野崎ウイメンズクリニックの院長。女性医学の専門医として、九州大学病院などにおいて、思春期から更年期女性のホルモン療法や不妊治療、漢方療法、月経痛や女性のこころとからだの悩みに関する医療に長年従事。ホルモン療法やピルの使い方、月経痛の対処法や月経移動の説明にも精通した熟練スタッフとともに、すべての患者様へあたたかいケアを行っている。

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