Column 250
2024/02/13 18:00
バナナは甘くてやわらかくて食べやすいので、小さい子は大好きですよね !
バナナにはビタミンC、ビタミンB1、B2、ナイアシンなどのビタミン類が豊富に含まれており、とくにビタミンCはなんとりんごの4倍以上 !1)
アスリートが積極的に食べるイメージがありますが、実は子どものバナナの食べ過ぎには注意すべき点があります。
バナナもアレルギーを引き起こすアレルゲンの1つです。消費者庁は平成18年からアレルギー物質を含む食品にバナナを加えています 2) 。バナナアレルギーの人がバナナを食べると、口の中がイガイガする、ピリピリする、ムカムカする不快感から始まり腹痛や蕁麻疹が出て、ひどくなるとアナフィラキシーショックを起こすこともあるので、注意が必要です。
アレルギーの観点から、生後1年以内の赤ちゃんに生のバナナを食べさせることは辞めた方がよいという説があります。加熱すると多少アレルギー物質が減ると言われていますが、他の果物ほど加熱の効果はありません。食べさせるにしても生後5か月以降、少量ずつにとどめておいた方がよいです。1)
バナナには、カリウムも多く含まれています。バナナ1本で大人の女性が一日に摂取できる量の4分の1が含まれているんです。バナナ1本で大人の女性が一日に摂取できる量の4分の1が含まれているんです。カリウムは摂りすぎると高カリウム血症を引き起こす可能性があります。1)
高カリウム血症はしびれ感などの筋肉・神経症状や不整脈を起こし、悪化すると心停止を起こします。そして、
バナナには、シュウ酸が多く含まれており、これは尿路結石の原因となります。シュウ酸は、熟していない青いバナナに多く含まれており、シュガースポット(茶色や黒い点)が出るほど完熟したバナナになるとシュウ酸の量は減っていきます。1)
3歳でカルシウムは1日に500mg、鉄分は4mgを摂取することが必要とされています。ところが、バナナ1本にはカルシウムがたったの6mg、鉄分もたったの0.3mgしか含まれていません。バナナは糖質が多くカロリーが高いので食べ過ぎると他の食事が食べられなくなり、鉄分やカルシウムなどの栄養素が不足してしまいます。また、
バナナは南国産の果物であるため、体を冷やす作用があります。冷えると人間の体は水分を排出しようとするため、バナナをたくさん食べると下痢になるのです。1)
さらに体が冷えると血行が悪くなり、腸の蠕動運動が悪くなるため、バナナを食べすぎると逆に便秘になることもあります。
このように、バナナは良いことばかりではありませんので、子どもは大人より少なめにして1日に半分から1本までを目安に、他の食事をバランス良く食べるように心がけるようにすると良いでしょう。
引用・参考文献
1)https://xn--w8jxbwb3erwa.com/archives/13360
2)https://haa.athuman.com/media/japanese/culture/1908/#:
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