Column 96
2021/10/17 19:00
大学入試センター試験、改め、大学入学共通テストが2022年1月15日、16日にあります。今年も受験シーズンに入りました。インフルエンザや新型コロナウイルス感染症のワクチン接種、天候不順に備えた交通や宿泊の対策など、受験生と親の心配の種は尽きません。
大学入試はもちろんのこと、中学受験や高校受験の女子生徒たちは、試験の日に月経困難症の症状で体調を崩したり、月経前症候群の辛い症状がタイミング悪く重なったりすると、入学試験に大いなる影響があります。
月経困難症や月経前症候群の症状を和らげるホルモン治療の一つにピルがあります。コラム88で月経困難症、コラム89で子宮内膜症、コラム53で月経移動の話をしました。ピルは月経の辛い症状を軽くするばかりではなく、月経前のイライラや落ち込みなども軽くしてくれます。そして、ピルで月経初来日を移動することも可能です。
福岡市天神にある私のクリニックにも、受験対策として初めてピルを試してみたいという受験生が母親と一緒に来院されます。1月からの受験シーズンを快適に過ごして、さらに試験日と月経が重ならないように、10月くらいから計画的にピル服用を開始していくことが大切です。受験のころにはピルを自由に操れるようになっているのが理想です。
また、ピルはなるべくなら服用したくないという受験生もいます。コラム74には、野崎ウイメンズクリニックで行っている「PMSにピルを使わない方法」を紹介しています。診療案内の思春期外来、月経移動、月経前症候群、月経困難症に詳しく説明していますので、どうぞご覧になってください。
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