Column 189
2022/12/13 18:00
2022年のサッカーワールドカップで、侍ジャパンは強豪ドイツを破り、無敵艦隊スペインを撃破して、リーグ1位で決勝トーナメントに進みました。
決勝トーナメントでは惜しくもPK戦でクロアチアに敗れましたが、日本サッカーの実力を世界に示してくれたと思います。
このサッカーというスポーツはいつごろ、どうやって生まれたのでしょうか。
サッカーの起源や歴史には4つの有力な説があります1)。
まず、最有力説が中国起源説です。
中国には「蹴鞠(しゅうきく)」という伝統文化があり、日本には「蹴鞠(けまり)」として伝わりました。
紀元前300年以上前の斉という国では軍事訓練として蹴鞠が用いられていました。
漢の時代には12人1チームで鞠を奪い合い「球門」に入れた回数を競い合うという極めて現代のサッカーに近い遊戯が確立していました。
次に有力なのがイタリア起源説です。
8世紀以前のイタリアでは宮廷の門で一定の人数を決めてボールを蹴り合うことで勝敗を決める「カルチョ」という遊びがありました。カルチョというのはイタリア語で「蹴る」を意味する言葉に由来しています。
その次に有力なのが中世イングランド起源説です。
8世紀ごろのイングランドでは、戦争に勝利すると相手の将軍の首を切り取ることが風習としてありました。とても残酷な話ですが、戦争に勝利した兵士たちが敵将軍の首を蹴って遊ぶことが当時では行われており、後に首がボールにかわったというのが中世イングランド説です。
最後に紹介するのがキリスト教のお祭り起源説です。
英国のアッシュボーンという街では、1667年頃から毎年2日間にわたり「シュローブタイド・フットボール」というお祭りが開催されます。約7000人が出身地によって2チームに分かれ、5km離れた両ゴール間でボールを競い合って運びます。
日本では、1873年外国の海軍軍人から日本海軍の軍人に訓練の余暇としてサッカーを教えてもらったのが日本サッカーの起源とされています。平安時代の蹴鞠(けまり)は優雅すぎて競技にはならなかったのでしょうね。
ところで、プロサッカー選手の育成は10〜12歳までの教育が大切だそうです。最近はスペインへサッカー留学する子供達が増えているそうです。10年後には日本がワールドカップ決勝トーナメント常連チームになることも夢ではなさそうです。
引用
1)https://spojoba.com/articles/235
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