2025年巳年

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　新年あけましておめでとうございます。

2022年「五黄の虎」年（コラム119）が過ぎ、2023年「癸卯」年（コラム192）、2024年「甲辰」年（コラム244）を経て、今年2025年は「乙巳（きのと・み）」の年になります。

十干（じっかん＝甲、乙、丙、丁、、）の「乙（きのと）」は「柔軟でしなやかな木」を意味し、創造性・協調性・忍耐力が表わされています。

十二支（子、丑、寅、卯、辰、巳、、）の「巳（み）」からは、知性・直感力・情熱・慎重さなどが連想され、その象徴といえるのが「蛇」です１）。

巳年（みどし）の「蛇」といえば、「蛇足」「やぶ蛇」「鬼が出るか蛇が出るか」といったあまり良い意味でないたとえに使われることが多いです。一方で、毒をもつ種が多いことや脱皮を繰り返すことから、「生と死」「復活と再生」といった神秘を司る、神の使いとして信仰の対象とされることも多いようです２）。

ギリシャ神話に登場する医神・アスクレピオスが持っている蛇が巻きついた杖（アスクレピオスの杖）は、医療や医術の象徴として世界的に広く用いられているシンボルマークです（コラム41）。日本医師会を始め、世界保健機関（WHO）や世界医師会、アメリカ医師会、そして救急隊など多くの医療関係機関のモチーフとなっています。

日本では、古事記や日本書紀における題材として「ヤマタノオロチ」が有名です。氾濫する河川を大蛇になぞらえ、治水の様子を描いているともいわれています。その名残として、蛇を水神として祀っている地域も多くあります。

2025年の巳年は、「蛇の如く鋭い洞察力で道を切り開く年」にしたいものですが、辰年の次に来るので「竜頭蛇尾」にならないようにしたいものです。

引用・参考文献

１）https://raksul.com/magazine/column/new-year-card-zodiac-2025/
２）https://happy-card.jp/ne/oshiete/history/eto_yurai_seikaku/2878.html

この記事を書いた人

野崎雅裕野崎ウイメンズクリニック院長: 福岡市天神の産婦人科、野崎ウイメンズクリニックの院長。女性医学の専門医として、九州大学病院などにおいて、思春期から更年期女性のホルモン療法や不妊治療、漢方療法、月経痛や女性のこころとからだの悩みに関する医療に長年従事。ホルモン療法やピルの使い方、月経痛の対処法や月経移動の説明にも精通した熟練スタッフとともに、すべての患者様へあたたかいケアを行っている。

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