Column 263
2024/05/14 18:00
フォネティックコード(通話表)とは、無線電話で通信文の聞き間違いを防ぐために制定された規則のことです1)。欧文通話表はアルファベットの「B」と「D」や「M」と「N」のように発音が似通っている言葉を弁別するために国際電気通信連合で制定されました。ここから派生した主なものに、北大西洋条約機構(NATO)が制定した「NATOフォネティックコード」があります。
例えば、アルファベット(ALPHABET)という文字列を伝える時には
Alfa Lima Papa Hotel Alfa Bravo Echo Tango という風に送ります。
アルファベット順にNATOフォネティックコードを示します。
A=Alfa B=Bravo C=Charlie D=Delta E=Echo F=Foxtrot G=Golf
H=Hotel I=India J=Juliett K=Kilo L=Lima M=Mike N=November
O=Oscar P=Papa Q=Quebec R=Romeo S=SierraT=Tango U=Uniform
V=Victor W=Whiskey X=X-ray Y=Tankee Z=Zulu
日本では、英字の部分はNATOフォネティックコードと同じですが、数字については海上と航空で違いがあります。海上移動業務では次のように規定されています。
0(ジロ)1(ワン)2(トゥー)3(トゥリー)4(フォウアー)
5(ファイフ)6(シックス)7(セブン)8(エイト)9(ナイナー)
00(ハンドレッド)000(タウザンド)小数点(デシマル)終点(ポイント)
さらに、日本語で「つうわひょう(通話表)」を送る時には、つるかめのツ、上野のウ、わらびのワ、飛行機のヒ、吉野のヨ、上野のウ、となります。
メールに慣れてきても、電話での聞き間違いを防ぐためには、これらのフォネティックコードを覚えたら意外に便利かも知れませんね。
引用・参考文献
1)https://ja.wikipedia.org/wiki/NATOフォネティックコード
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