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福岡天神の産婦人科 野崎ウイメンズクリニック

Column 182

2022/10/25 18:00

生きる

(引用,生きる)

映画「生きる」は、1952年に公開された黒澤明監督の作品です1)。

書類の山に無為にハンコを押すだけの日々を過ごしていた市役所の課長(主演:志村喬)が、胃がんで余命幾ばくもないことを知り、己の「生きる」意味を子どもたちのために公園の整備に注ぐ姿が描かれています。

 映画「生きる」は、黒澤明作品の中でもそのヒューマニズムが頂点に達したと評価される作品で、何のために「生きる」のかというテーマを描くとともに、お役所仕事に代表される官僚主義を批判した映画でもあります。海外でも高く評価されており、第4回ベルリン国際映画祭でも特別賞を受賞しています。

 映画「生きる」での有名なシーンがあります。主人公(志村喬)が「ゴンドラの唄」を口ずさみながらブランコをこぐシーンです。主人公は、頭の固い役人らを相手に粘り強く働きかけ、反対者の脅迫にも屈せず、ついに子どもたちの公園を完成させます。雪の降る夜、完成した公園のブランコに揺られながら主人公は息を引き取ります。

 主人公がブランコをこぎながら口ずさんだ「ゴンドラの唄」は、大正時代の日本で流行した歌謡曲です。

 「いのち短かし恋せよおとめ、赤きくちびる あせぬ間に、

熱き血潮の冷えぬ間に、あすの月日はないものを〜♪」

 女性歌手の澄み切った高い声とは違い、主人公(志村喬)の絞り出す切々と染み入るような「ゴンドラの唄」がとても印象的な映画「生きる」です。

 この映画「生きる」が、英国のノーベル賞作家カズオ・イシグロさんの脚本により、英国映画としてリメークされました3)。原題「LIVING(生きる) 」としてベネチア国際映画祭に出品され、日本では2023年春に公開予定です。

 映画「LIVING 」は、第二次世界大戦後の英国を舞台に、閉鎖的な役所勤めで人生を退屈に過ごしてきた男性(主演:ビル・ナイ)が、病で余命がいくばくもないことを知り、生きる意味を必死で模索するストーリーとなっています。

引用

1)https://ja.wikipedia.org/wiki/生きる(映画)
2)https://ja.wikipedia.org/wiki/ゴンドラの唄
3)https://ja.wikipedia.org/wiki/リビング_(映画)

この記事を書いた人

野崎 雅裕
野崎 雅裕野崎ウイメンズクリニック 院長
福岡市天神の産婦人科、野崎ウイメンズクリニックの院長。女性医学の専門医として、九州大学病院などにおいて、思春期から更年期女性のホルモン療法や不妊治療、漢方療法、月経痛や女性のこころとからだの悩みに関する医療に長年従事。ホルモン療法やピルの使い方、月経痛の対処法や月経移動の説明にも精通した熟練スタッフとともに、すべての患者様へあたたかいケアを行っている。
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