Column 181
2022/10/18 18:00
第二次世界大戦中に英国の首相になり、英国の戦争を主導したウィンストン・チャーチルは数々の名言を残したことで有名です1)。
「凧(たこ)が一番高く上がるのは、風に向かっている時である。風に流されている時ではない。」アゲンストの向かい風が強く吹いている時こそ、凧すなわち私たちの団結力は高く高く上がっていくけれども、フォローの順風に流されている時には、私たちの団結力はそんなに高くは上がらない、、という意味でしょう。
「金を失なうのは小さく、名誉を失なうのは大きい。しかし、勇気を失なうことは全てを失なうことである。」
「夢を捨てるとき、この世は存在しなくなる。」
チャーチルは、勇気と夢、があれば正しく生きていける、そう述べました。
「築き上げることは、多年の長く骨の折れる仕事である。破壊することは、たった一日の思慮なき行為で足る。」
コツコツと長年にわたり築き上げてきた信用と人間関係は、ある日、ある時の思慮ない不用意な発言や行為で、あっと言う間に崩れ去るのです。
「愉快なことを理解できない人間に、世の中の深刻な出来事がわかるはずがない。」
チャーチルは、ユーモアに満ちた性格だったようですが、玄人はだしの絵画を描くことでも知られていました2)。ある逸話があります。絵筆を一度も握ったことのない人が美術展の審査員になってしまい、チャーチルに不審顔で尋ねました。「一度も絵を書いたことのない私が審査員になるなんていいのでしょうか。」するとチャーチルは答えました。「私は卵を産んだことは一度もありません。それでも、卵の良し悪しはちゃんと分かります。」
チャーチルの回顧録「第二次世界大戦」は、1953年にノーベル文学賞を受賞しました。名言が多かったのは、文学の才能にも長けていたからですね。
2017年作の映画「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」もお勧めです。この映画では、主演のゲイリー・オールドマンにチャーチルそっくりの特殊メイクを施した彫刻家の辻一弘が第90回アカデミー賞のメイクアップ&ヘアスタイリング賞を日本人として初めて受賞しています。
引用
1)https://iyashitour.com/archives/20861#i-2
2)産経抄 2022.8.28
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