Column 118
2022/01/02 18:00
「天地創造」は1966年ジョン・ヒューストン監督によって映画化されたアメリカ映画で、原題は「The Bible : In The Biginning..」です。中学生の時に映画館で見ましたが、今でもよく思い出される映像は圧巻でした。
天地創造は「旧約聖書」の創世記のうち、1章「天地創造」から22章「イサクの燔祭」までの中から、主要な7つのエピソードを描いたものです。上映時間は175分と長く、音楽は黛 敏郎氏が担当してアカデミー作曲賞、ゴールデングローブ作曲賞にノミネートされました1)。
オープニングのシーンは今でもよく覚えています。
神は初めに「光あれ」と言い、2日目に空を、3日目に大地と海と草木を、4日目に星を、5日目に魚と鳥を、6日目に地の獣をつくり、7日目に土の塵から神自身の姿に似せて最初の人間となるアダムを造り、続けてイヴを作ります1)。
そして、神は7日目にアダムとイヴにエデンの園を守るように告げて休みに入ろうとしますが、禁断の木の実だけは食べてはならぬと警告します。しかし、ヘビの姿をした悪魔にそそのかされたイヴは禁断の木の実を食べてしまいます。神の怒りに触れたアダムとイヴはエデンの園を追放され、アダムは労働の苦役を、イヴは出産の痛みを課せられます。
アダムとイヴには、農耕者のカインと羊飼いアベルが生まれましたが、嫉妬に狂ったカインはアベルを殺します。カインの末裔が世界各地に増えていったために、創造したことを悔いた神は人も獣も全て滅ぼすしかないと決意します。ここからが「ノアの方舟(箱舟)」のスペクタクル映像です。
40日間の豪雨で世界は大洪水となります。ノアの方舟だけが助かり、アララト山で新天地に降り立ちます。それでも、何世代も重ねるうちに人間の悪は再びはびこります。人間がバベルの塔を造り天に迫ろうとしたので、神は人間の言語を増やして混乱させ、悪の町ソドムとゴモラを閃光とともに滅ぼします。
2022年人的交流によるパンデミックは終息せず、国や民族間の対立・戦争は続いています。地球温暖化による大洪水や、大規模な山火事などは、神の怒りかも知れません。天地創造で神の使者を演じたピーター・オトゥールの青い目が印象的でした。
引用
1) https://bit.ly/3FlWLvh
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