Column 5
2018/11/24 18:00
“座りすぎ” の健康リスクが日本でも指摘され始めています。イギリスでは2011年に世界一早く、座りすぎのガイドラインが作成され、アメリカではIT企業を中心に、立ってデスクワークができるスタンディングデスクが浸透しています。座りすぎは肥満や糖尿病に限らず、高血圧症や心筋梗塞、脳梗塞、がんなどの病気を誘発し、死亡リスクを上げることが明らかになっています。「Sitting is new smoking」と言われるゆえんです。1)
座りすぎは何故、健康リスクなのでしょうか。座っている間、「第二の心臓」と言われるふくらはぎの筋肉活動は停止状態になっています。下半身に下りた血液を心臓に押し戻すポンプの働きが停止すると、血栓が出来やすくなります。血栓は、がんを含むあらゆる病気に多く見られる血管トラブルです。
次のグラフに示されるように、日本人成人の平日の座っている時間は世界一長く、世界20カ国の平均が5時間なのに対し、日本人は7時間です。2)私も病院勤務医の頃とは違い、クリニックでは座っている時間が長く、お尻の筋肉がカチカチになっているのがわかります。座りすぎはいけません!
■引用・参考文献
1)「BetterHealthChannel」https://www.betterhealth.vic.gov.au/health/HealthyLiving/the-dangers-of-sitting?viewAsPdf=true、2018年11月30日アクセス
2)「BUSINESS INSIDER JAPAN」https://www.businessinsider.jp/post-106010、2018年11月30日アクセス
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