Column 131
2022/02/15 18:00
認知症予防が期待されている成分「バレニン」が、他の産地と比べて宮崎県産ハモに豊富に含まれているとの分析結果を宮崎県水産試験場が出しました1)。同試験場が2017年夏~18年春、日向灘で捕獲したハモの身の成分を調査したところ、100グラム当たり平均50ミリグラムの「バレニン」を確認。他の海域で捕れたハモの倍以上だったそうです。
この「バレニン」という成分は、クジラの赤身肉に多く含まれる成分で、認知症の中で患者数が最も多いアルツハイマー病に対する予防・改善効果が、マウスを使った研究で示されています2)。人間でどれだけの効果が得られるのかなどを明らかにするための臨床試験が今後行われる予定です。
日向灘に面した宮崎県北部に位置する漁業が盛んな門川(かどがわ)町では、紫外線殺菌した海水で4日間以上蓄養したハモのみを「門川金鱧」と命名してブランド化しています2)。京都の夏を彩る祇園祭は、別名「ハモ祭り」と呼ばれ「ハモと言えば京都」と思われますが、実は日向灘でも多く漁獲されています3)。
京都のハモ料理は有名ですが、内陸部にある京都の中心部では、鮮度の良い魚を手に入れるのは大変なことでした。しかし、交通の便が悪い中で生命力の強いハモだけは生きたまま京都まで運ばれたといわれています4)。そのため、夏の時期に食べられるハモは夏の京都に欠かせない魚となりました。
ハモは細長い魚で小骨が多いために「骨切り」をいう処理をしないと美味しく食べられません。門川町にふるさと納税をすると、きちんと骨切りされたハモの詰め合わせが送られてくるそうです。認知症予防にハモはいかがですか。
引用
1)https://bit.ly/3ocFbmK
2)https://bit.ly/3ozezgj
3)https://bit.ly/3s85SdJ
4)https://bit.ly/3GjqFzU
5)https://bit.ly/3ISCRtm
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