Column 67
2020/12/01 18:00
「ざんねんないきもの事典」という本が小学生から大人に至るまで人気です。人気すぎて、「続」「続々」まで続けて発刊されて、シリーズ3作目まででています。「ざんねんないきもの」とは、一生懸命なのにどこかざんねんないきものたちのことである1)。
この「事典」は、第1章「ちょっぴり進化のお話」、第2章「ざんねんな体」、第3章「ざんねんな生き方」、第4章「ざんねんな能力」から成っています。ざんねんな生き方には、「エリマキトカゲは襟巻きを広げて威嚇するが、効果がないと二本足で逃げ出す」など車のCMで有名になったシーンもあります。
「カマキリのオスはメスに食べられがち」。カマキリはとても攻撃的な生き物で、目の前に自分より小さくて動くものがあると、敵味方にかかわらず、とりあえず襲ってみようとします。そのため体の小さなオスがメスに近づくのは大変危険で、交尾をしようと近づくと襲われて、交尾中に頭から食べられて無念の死をとげるものもいます1)。
人間もざんねんな生き方をするときがありますね。相手を威嚇しても効果がないとわかると何事もなかったかのように逃げる。目の前に自分より小さくて弱い国があると敵味方にかかわらずとりあえず奪ってみようとする。「ざんねんないきもの事典」の他には、「わけあって絶滅しました」2)という生き物の繁栄と絶滅の歴史本も出ています。人間も絶滅しないように気をつけないといけません。
■引用・参考文献
1)おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典 高橋書店
2)わけあって絶滅しました 絶滅したいきもの図鑑 ダイヤモンド社
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