Column 53
2020/05/13 18:00
受験シーズンが近づいてくると月経移動を希望して受診される学生さんが増えてきます。一番多いのは1月の中旬にある大学入試センター試験を避けたいという希望です。そして、さらにその後に続く何回かの試験日も月経と重ならないようにするために、時にはお母さんと一緒に受診されます。
月経移動は月経が開始して3日以内であれば低用量ピルを服用していただきます。月経を前にずらしたい場合はピルの服用を早めに中止して予定より前には月経を起こします。月経を後ろにずらしたい場合にはピルの服用を延長して予定月経より遅く始まるようにスケジュールを組みます。
ピルを服用したくない女性や、吐き気などの副作用でピルが服用できない女性もたくさん受診されます。そのような場合には、ホルモン注射や中用量ピルで月経を手前にずらしたり、後ろにずらしたり、ケース・バイ・ケースで調節していきます。中には、月経予定日の直前に受診されて「何とか来ないように遅らせてほしい」という身勝手な方も来られますが、無理な時にはお断りしています。
月経移動を希望されるのは、受験生だけではありません。温泉にいく日に重なりそう、海外旅行期間中に月経が始まりそう、ダイビングで潜るので月経だと困る、などなど月経と重なっては台無しになるイベントも世の中にはたくさんあります。その点、日常的にピルを服用している女性は月経移動も自分で出来るので大変便利です。
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