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Column 35

2019/08/20 18:00

キャッチ・アップ?

1987年から1989年の間アメリカに留学していました。五大湖の一つであるエリー湖の南岸から南に広がるオハイオ州のシンシナティという都市で大半の期間、大学で研究生活をして過ごしました。シンシナティの南にはオハイオ川が流れ、対岸はフライドチキンのケンタッキー州です。少し下流にはケンタッキー・ダービーで有名なルイ・ビルという都市があります。

30年前のシンシナティには、東海岸や西海岸と違って日本人観光客が訪れることもなければ、日本のTV番組が流れることもありませんでした。現在のようにインターネットは普及していませんから、日本からの情報はかなり少なくて、現在のトランプ大統領がフェイクニュースだと糾弾しているCNNニュースの英語を必死に聞き取って、何とか情報源としていました。

大学の研究室では、日本人研究者もいますし、外国人スタッフとも医学用語や専門用語を交えての会話にもあまり不便はありませんでした。住んでみればアメリカという国は英語さえ使いこなせば、実に素朴で、合理的で、ある意味頑固な、愛すべき50の州からなる “合衆国” なのです。

当時のアメリカ社会にもかなりの格差がありましたが、肌の色を問わずエリート層は日本人に対する理解はあり、当方の拙い英語でも何とか通じました。ところがそうではない階級のアメリカ人は、日本のことをよくわからない、知らない、興味がないといった具合でした。

ある時、マクドナルドのドライブスルーで注文しました。相手はスピーカーの向こう側で表情は見えません。チーズバーガー、フレンチフライ、、、、と注文は順調に進みました。車を進めて受け取り口へ。そこで、アフリカ系アメリカ人の店員が「キャッチ・アップ?」と聞きます。「イエス、アイ、キャッチ・アップ」と答えます。また彼女が「キャッチ・アップ?」これの繰り返しがしばらく続きます。

アフリカ系アメリカ人の店員が、車中の哀れな日本人家族を見下ろして、続けます。「キャッチ・アップ?」 、、、、、、ん?もしかしてケチャップ?そうです。店員は「ケチャップは要るか?」と飽きもせずに繰り返していたのです。

出典:kusodesign.deviantart.com

この記事を書いた人

野崎 雅裕
野崎 雅裕野崎ウイメンズクリニック 院長
福岡市天神の産婦人科、野崎ウイメンズクリニックの院長。女性医学の専門医として、九州大学病院などにおいて、思春期から更年期女性のホルモン療法や不妊治療、漢方療法、月経痛や女性のこころとからだの悩みに関する医療に長年従事。ホルモン療法やピルの使い方、月経痛の対処法や月経移動の説明にも精通した熟練スタッフとともに、すべての患者様へあたたかいケアを行っている。
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