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Column 314

2025/05/06 18:00

子ども人口時計

文化

日本

研究

 5月5日は「こどもの日」ですね。端午の節句や菖蒲の節句とも呼ばれ、男子の健やかな成長を祈願して、鎧・兜・刀、武者人形、金太郎や弁慶を模した五月人形を室内に飾り、庭に鯉のぼりを立てるのが典型的な祝い方です1)。

ところで、日本をはじめ、世界各国でも少子化が問題になっています。今の減少率が続くと、695年後には日本の子どもはたった1人になるというショッキングな報告が、東北大学・高齢経済社会研究センターの吉田浩教授により発表されました2)。総務省によれば、2024年4月1日時点の子ども人口は1401万人、2023年4月1日時点の子ども人口は1434.6万人で、1年間に33.6万人減少しています。1年間の減少率は2.3%でした3)。

吉田教授は、少子化問題への人々の関心を高めるため、米国の「終末時計」などをヒントにした「子ども人口時計」を2012年に開発しました。

2023年版の子ども人口時計では、日本の子どもが1人になるとされる日は、2821年10月27日でした。しかし、2024年版では、2720年1月5日となっています。この1年間の少子化の加速により、100年ほど早まったことになります。

子ども人口時計のサイトを開くと、1秒ごとに子どもの人口が確実に減っているのがビジュアル化されており、深刻な少子化が刻一刻と進行している様子が体感できます。

日本の「合計特殊出生率」(1人の女性が生涯に産む子どもの推計人数)は現在1.26です。人口を維持するために必要とされる「合計特殊出生率」は2.07ですから、人口が維持されるにはほど遠い出生率であることが分かります。

子どもが1人しかいない日本、あなたは想像できますか。

引用・参考文献

1)https://ja.wikipedia.org/wiki/端午
2)https://www.yomiuri.co.jp/national/20240504-OYT1T50038/
3)https://sites.google.com/view/caestop/home/JCCC

この記事を書いた人

野崎 雅裕
野崎 雅裕野崎ウイメンズクリニック 院長
福岡市天神の産婦人科、野崎ウイメンズクリニックの院長。女性医学の専門医として、九州大学病院などにおいて、思春期から更年期女性のホルモン療法や不妊治療、漢方療法、月経痛や女性のこころとからだの悩みに関する医療に長年従事。ホルモン療法やピルの使い方、月経痛の対処法や月経移動の説明にも精通した熟練スタッフとともに、すべての患者様へあたたかいケアを行っている。
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