Column 335
2026/03/31 18:00

メガソーラーとは、1000キロワット以上の発電能力を持つ大規模な太陽光発電施設のことを指します。一般家庭およそ100~1000軒分の電力をまかなう規模で、再生可能エネルギーの一種として注目されるようになりました。
「環境にやさしい」をキャッチフレーズに広がったメガソーラーは、日本各地の山林や農地の一部を転用して設置される例が増えています。脱炭素社会の実現に貢献する手段とされていますが、その建設には広大な土地が必要となるため自然環境や景観への悪影響が次第に明らかになってきました。
ゴビ砂漠のような強烈な太陽光が照りつける広大な砂漠一面にメガソーラーが設置されれば、それまで利用価値のなかった砂漠が莫大な電力供給の一大拠点となり、地球全体の脱炭素化にも役に立つことと思われますが、日本にはそのような広大で強烈な太陽光が降り注ぐ土地はありません。
日本では、メガソーラー設置の際に大規模な森林伐採や土地の造成が行われて、環境にやさしいどころか逆に自然破壊や自然災害のリスクを高めてしまう事例が目立つようになってきました。実際に、静岡県熱海市では豪雨による土石流とメガソーラー施設との関連が指摘されています。
このような自然破壊の問題だけではなく、大阪市住之江区の物流施設屋根上に設置された28160枚の太陽光パネルが強風のために役半数が損壊し、飛散、発火するといった事故もありました。
ラムサール条約にも登録された釧路湿原では、メガソーラー開発計画に対して、2021年「ノーモア メガソーラー宣言」が出され日本の自然を守る意思が明確に示されています。
また、世界有数のカルデラ地形と豊かな自然を有する熊本県阿蘇市では、大規模なメガソーラー建設計画が進められるのに対し、森林伐採による景観の損失と生態系への悪影響を懸念した地域住民や専門家による反対運動が起きました。
日本の美しい自然を守り抜く覚悟が求められています。

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