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Column 333

2026/01/31 18:00

丙午(ひのえうま)

文化

日本

漢字

 新年明けましておめでとうございます。2026年、令和8年の干支は「午(うま)」です。

60年に一度巡ってくる、十干の「丙(ひのえ=火の兄を意味する)」と十二支の「午=馬」が重なる「丙午(ひのえうま)」の年でもあります。

馬は古来より輸送や農業に必要不可欠な動物でした。馬の力強さと協力によってもたらされる恩恵から、馬には「健康」や「豊作」などの意味があります1)。干支の「午」は元来、餅をつく道具である「杵」の「つくり」にある文字です。

餅作りは交互に杵でつくことから、「午」という字には「切り替え」や「交差」という意味があります。そこから1日の前半と後半を分ける「午前」「午後」という言葉が生まれました。「午の刻」は午前11時から午後1時までにあたります。12時を「正午」と呼ぶのは「午の刻」の中心であることに由来します。

「丙午」は、馬の如く力強いエネルギーの年と言われています。かつては「丙午に生まれた女性は気性が激しく夫を不幸にする」という迷信があって、60年前の丙午の年(1966年)には出生数が前年より25%も激減しました。

この迷信は、江戸時代の「八百屋お七」の話が元になったと言われています2)。お七は江戸本郷の八百屋の娘で、恋人に会いたい一心で自宅に放火して火炙りの刑に処せられた少女です。井原西鶴の『好色五人女』で広く知られるようになり、歌舞伎などの多くの芸能において主人公になっています。

ところで、「午」には「つきあたる」という意味もあって、相場の格言では「午尻下がり」「午年は景気が下がっていく」とされています。2025年の好景気が続くのか、それとも、、、、。

2026年の出生数と景気の動向が気になるところです。

引用・参考文献
1)https://suishotamako.net/blog/fortune/1922/
2)https://ja.wikipedia.org/wiki/八百屋お七

この記事を書いた人

野崎 雅裕
野崎 雅裕野崎ウイメンズクリニック 院長
福岡市天神の産婦人科、野崎ウイメンズクリニックの院長。女性医学の専門医として、九州大学病院などにおいて、思春期から更年期女性のホルモン療法や不妊治療、漢方療法、月経痛や女性のこころとからだの悩みに関する医療に長年従事。ホルモン療法やピルの使い方、月経痛の対処法や月経移動の説明にも精通した熟練スタッフとともに、すべての患者様へあたたかいケアを行っている。
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