Column 251
2024/02/20 18:00
日本の空を飛んでいる大型旅客機は、ボーイング社やエアバス社の機種が多いと思います。旅客機の機種名(正確には型式名)はボーイングが737 、747、767、777、787、エアバスがA300、310、320、330、340、380などと数字で表記されます。これらの数字の由来は何なのでしょうか。
エアバスの旅客機は「3」から始まる数字が付きますが、これは現行の航空機ファミリーで最初に開発されたのが300人乗りの旅客機だったため、A300と名付けられたことに由来します。その後は310、320、330、340と順に番号が割り当てられる形となり、座席数とはなんの関係もなくなりました。1)
その後も開発順だったかといえば、そうではないようです。A340の後に開発され、現在唯一の総2階建ての大型旅客機には当初、「A3XX」という仮の名前が付けられました。後にその機能が航続距離8,000マイルと優れたものになったことで、その性能を強調する意味でA380に決定しました。1)
それでは、ボーイングの旅客機に「7」が付いているのは何故でしょうか。「7」が割り当てられたのはジェット旅客機である707が最初で、それ以前のプロペラ機や軍用装備品では「6」までの数字が使われていました。要するに順番制だったのですが、「700」という名前ではインパクトが薄いと考えられ「707」となったようです1)。
「7」と「7」の間に挟まれる数字は一応、順番に割り当てられてはいるのですが、今後はそうでもないようです。最新鋭機の「787」は「777」の後継機のため「7E7」と、同機のセールスポイントであるEfficiency (効率) の頭文字が仮に付けられていました。1)
ところが、実際には「787」に決まりました。「八」は日本と同様に中国でも”末広がり”を表す縁起が良い数字であり、中国の航空会社が大量に発注したため「8」の数字が割り当てられたとも言われています1)。
旅客機のネーミング、あまり深い意味はなかったのですね。
引用・参考文献
1)https://news.mynavi.jp/article/airline-24/
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