Column 55
2020/06/01 18:00
「これまで社会で人気を誇っていた対象物から、若者が距離を置き始めている。いわば現代社会は『離れの時代』ともいえる」と、影山貴彦教授(同志社女子大メディア創造学科)が言っています1)。
DeNAトラベル(現エアトリ)が、「あなたが感じる若者の○○離れについて」10代から70代の男女計1184人に、インターネット調査を行った結果があります1)。総合順位では、1位・車離れ、2位・新聞離れ、3位・読書離れ、4位・結婚離れ、5位・お酒離れとあり、「テレビ離れ」は6位にランクインしています1)。
ただ、これを年代別に見てみると、20代以下、30代ともに「テレビ離れ」の回答が3位に上昇します。ちなみに40代では、「テレビ離れ」は4位、50代以上ではさらに下のランキングとなり、若者と呼ばれる世代が「テレビ離れ」をより感じているということになります1)。
では、その理由はどこにあるのか。影山貴彦教授は以下のように考察しています。「原因は一つに集約できるものではないが、今のテレビ番組の多くが、中高年層に向けて作られていることが大きいのではないだろうか。週間視聴率ランキングが、新聞などで発表されるが、多くが長寿番組である。そして、それらの番組の主たるターゲットになっている視聴者は、若者ではなく中高年層なのだ。逆に言えば、若者が普段好んで見ている番組の多くは、そのランキング外にあると言ってもいいだろう。」
私が若かった頃は、車、新聞、読書、結婚、お酒、テレビはあって当たり前でしたが、こんなに短期間で人間社会とは変わっていくものなのででしょうか。
■引用・参考文献
1)https://ironna.jp/article/10971
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