Column 249
2024/02/06 18:00
2月3日は節分ですね。2月の節分は「立春の前日」と定められていますが、立春は年によって変わるため2月2日や2月4日が節分になることもあるようです1)。立春とは二十四節季の1つです。二十四節季とは、春、夏、秋、冬の四季をさらに6つの節目に分けたもので、ほかに立夏、立秋、立冬もあるため、厳密には節分は年に4回あることになります。
4つの節分の中でも春の節分が特に重んじられるのは、春が新しい年の始まりとされていたからです。立春は冬から春へと季節が変わる日となります。そこで、立春となる前日に悪いものを追い払い、幸運が舞い込むようにと願って節分の行事が平安時代から行われるようになりました。
節分の豆まきでは、「鬼は外、福は内」と言って豆をまきます。昔は、病気や不幸などの災いを招くのが鬼だと考えられており、豆は鬼退治というよりも邪気を払う目的でまいていたようです。豆まきには「福豆」と呼ばれる「炒った大豆」を使いますが、「豆を炒る」は「魔目を射る」に通じて縁起が良いとされています。
元来、豆の他に米などの他の穀物も使われていたようです。五穀豊穣が幸せの象徴であるために穀物をまくと幸せが訪れると考えられていました。毘沙門天が鬼の目に豆を投げて退治したとの逸話もあって、穀物の中でもとくに豆が選ばれるようになっていきました。
豆まきには地方によっていろんな方法がありますが、片付けやすいように豆の代わりに小さく丸めた紙を使い、豆は食べるためだけに用意する場合もあります。豆は、自分の年の数に1つ足した数を食べるのが良いとされています。大豆の代わりに落花生を使う地方もあるようです。
節分には福豆の他にいろんな食べ物を食べる風習があります。恵方巻は関西発祥ですが今や全国に広がりました。その他に、こんにゃく、イワシ、そば、けんちん汁、クジラなどが縁起の良い食べ物として食べられてきた地方もあります。豆のように外や内に向かってまけない食材もあるようです。
今年の節分ではどんな鬼を追い払いましたか?
引用・参考文献
1)https://haa.athuman.com/media/japanese/culture/1908/#:
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