2023/01/06 18:23
子宮頸がんはヒトパピローマウイルス(HPV)によって起こるがんです。HPVは、主に性行為によって生殖器やその周辺の皮膚や粘膜にイボをつくるウイルスで、遺伝子型は150種類以上あります。16、18、31、33、45、52、58型などのHPVは癌になりやすく、子宮頸部に感染すると子宮頸がんに進行することがあります、子宮頸がんの他にも、中咽頭がん、肛門がん、腟がん、外陰がん、陰茎がんなどの原因になります。子宮頸がんを引き起こす前には、子宮頸部異形成という状態が何年か続きます。子宮頸部異形成は高度になると子宮頸部を大きく切除する子宮頸部円錐切除術が必要になり、将来の流・早産のリスクが高まります。そのため、子宮頸がんワクチンでHPVによる子宮頸がんを防ぐことが大切です。子宮頸がんワクチンには、サーバリックス(2価HPVワクチン)、 ガーダシル(4価HPVワクチン)、シルガード9(9価HPVワクチン)があります。サーバリックスとガーダシルは公的助成があり、自治体によって異なりますが、小学6年生から高校1年生相当の年齢の女性が対象です。ガーダシルを例にとれば、1回目、2ヶ月後に2回目、6ヶ月後に3回目を接種します。副作用は一般的な筋肉注射と同じで、注射部位の痛み程度ですが、注射後にふらついたりしないように横になった臥位で注射を受けると良いでしょう。
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