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2023/05/17 12:27

【月経随伴性気胸】ホルモン治療が体に合わず10年苦しんでいます。これまでと違った治療法等をご存知ではないでしょうか?

ホルモン治療月経治療法

月経随伴性気胸とお医者さまに言われ、もうすぐ10年になります。

現在まで気胸を数回起こしており入院もしました。月経5日前くらいより右肺部分に痛みが起こり、現在は『カロナール』『ロキソニン』といった鎮痛薬で対処しております。今まで2回ほど薬によるホルモン治療も行いましたが、私の体には合わないようで継続して服用することができませんでした。

知人にこちらの病院のことをお聞きし、ぜひ違った治療等ご存じであればと思いご相談させていただいております。

ここのところ、痛みがひどく生活のクオリティが下がる一方です。何か良い治療をご存じではないでしょうか。

医師からの回答

月経随伴性気胸は子宮内膜症が原因で起こるのですが、未だ全容が解明されている疾患ではありません。

年齢は20代後半から閉経までの女性に起こりますが、一番多いのは30代から40代前半です。
子宮や卵巣を摘出した女性にも起こりますし、なぜ右側だけに起こるのかも解明されていません。

また、骨盤内の子宮内膜症が軽度でも胸郭内の病変は重症であることもあります。

手術は胸腔鏡手術がありますが、病変の見落としや再発のために最初から行う治療法ではありません。
手術をしない方法としてホルモン療法があります。

「GnRHアゴニスト」という薬を使って、女性ホルモンであるエストロゲンを抑制して子宮内膜症の組織を枯らしてしまう治療法です。
GnRHアゴニストを使っている間は月経が止まります。

副作用としては、エストロゲンを抑制するために更年期症状や骨粗しょう症が起こる可能性がありますので、治療前に骨密度を測ったり、更年期症状が出るのか出ないのかをよく検討してGnRHアゴニスト療法を開始するのが良いでしょう。

当院では異所性子宮内膜症に対して、骨密度の測定や更年期症状の緩和療法(アドバック療法)を組み合わせて、GnRHアゴニスト療法を行なっています。

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