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2018/12/16 18:00

Column 29:ターナー女性にホルモン補充療法

ターナー女性とはターナー症候群の患者さんのことで、正常女性の性染色体がXXの2本なのに対し、X染色体が1本しかないことによって発生する一連の症候群の女性のことです。大多数の女性は適切な医学的介入のもとで健康な社会生活を送ることが出来ます。

ヒトの染色体は「23対46本」です。その内、性別に関係ない常染色体は「22対44本」です。男女の差は性染色体であるXとYで決まり、正常女性は「46,XX」、正常男性は「46,XY」です。ターナー症候群ではX染色体が少なく「45,X」となります。しかし、実際には「45,X」だけではなく、正常染色体が混在するなど様々なパターンのモザイクで存在する場合も多いので、結婚後に不妊症として発見されることもあります。

ターナー女性は性腺機能不全による月経不順が問題になりますので、性腺機能不全に対するホルモン補充療法(HRT)が必要になります。これは、更年期女性に対するHRTとは異なり、思春期を次第に充実させていくような女性ホルモンの補充を計画的に行っていくようなHRTになります。毎月月経を起こしながら行うHRTを「カウフマン療法」と呼んでいます。

このようなターナー女性に対する “少量のHRT” を、高齢の女性にも行えたらどんなに素晴らしいことかと思います。通常のHRTでは閉経前後の女性を対象としていますので、高齢の女性にごく微量のHRTを行おうとしてもホルモン剤の量が多すぎます。一方で、ターナー女性への少量HRT製剤が健康保険で認められましたので、高齢の女性へのHRTにも適応拡大が望まれます。

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