プロメテウス

アメリカ合衆国の都市に入国するときに、アメリカ市民（US Citizen）と外国人（Alien）に分けられて、エイリアンのゲートを通ったことのある日本人は多いのではないでしょうか。そうです、エイリアンとは地球外生命体でも宇宙人でもなく、米国居住区外入国者なのです。

そのアメリカの映画「エイリアン」は、大型宇宙船の薄暗い閉鎖空間の中で、そこに入り込んだ異星人（エイリアン）に乗組員たちが次々と襲われる恐怖を描いたSFホラーの古典であり、監督のリドリー・スコットや主演のシガニー・ウィーバーの出世作でもあります。この第一作が、外国人を意味する名詞「エイリアン」が「異星人」を意味する単語として広く定着するきっかけともなりました。1）

本作以降、エイリアンシリーズは1話〜4話まで製作され、リドリー・スコット自身による本作の前日譚として、2012年に『プロメテウス』、2017年には『エイリアン：コヴェナント』が公開されました。太古の昔、岩山と激流しか見当たらない惑星。その地表に降り立った “ギリシャ神話そっくり” の「異星人」が容器に満たされた黒い液体を飲むと、その体は急激に変貌し始め、滝壺に投げた身は溶けてゆき、自らのDNAが惑星中に拡散されます。2）これが人類の始まりといわんばかりです。

この展開には、ダーウィンもびっくりですね。プロメテウスは天上の火を盗んで人間に与えた罰として、ゼウスの命で毎日鷲に肝を食われますが、ヘラクレスに救われるのです。3）40年来このシリーズを観ていますが、プロメテウスは善行をおこなったのでしょうか、それとも、、、。

■引用・参考文献
1）https://ja.wikipedia.org/wiki/Category:エイリアンシリーズ、2018年12月16日アクセス
2）https://ja.wikipedia.org/wiki/プロメテウス_(映画)、2018年12月16日アクセス
3）https://kotobank.jp/word/プロメテウス-128168、2018年12月16日アクセス

この記事を書いた人

野崎 雅裕野崎ウイメンズクリニック 院長

福岡市天神の産婦人科、野崎ウイメンズクリニックの院長。女性医学の専門医として、九州大学病院などにおいて、思春期から更年期女性のホルモン療法や不妊治療、漢方療法、月経痛や女性のこころとからだの悩みに関する医療に長年従事。ホルモン療法やピルの使い方、月経痛の対処法や月経移動の説明にも精通した熟練スタッフとともに、すべての患者様へあたたかいケアを行っている。

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