Column 102
2021/11/07 18:00
「ロコモ」や「フレイル」という言葉を聞いたことがありますか。最近はコロナ禍でメディアでもよく話題になっています。
ロコモとは「ロコモティブ・シンドローム(運動器症候群)」の略で、加齢による筋力の低下や関節の病気、骨粗しょう症などによって運動器の機能が衰えて、寝たきりになったりするリスクの高い状態を表す言葉です。高齢化が急激に進むわが国においては、ますます重要度が増しています1)。
寝たきりになる原因は何なのでしょうか。男性は脳卒中が40%、女性は30%が運動器疾患によるものです。寝たきり予防のためには、「男性はメタボに気をつけて、女性はロコモに気をつけて」ということです。ロコモ予防の目標は「自分の足で歩ける!」ことです。
それではフレイルとは何でしょうか。虚弱「Frailty」の日本語訳です。筋力が減少して活動量が減ると食事の量が減り、低栄養の状態になります。低栄養の状態が続くと、さらに筋肉量が減少して、骨折などをきっかけとして寝たきりになります2)。
筋肉量が減少するのをサルコペニアといいます。加齢や疾患により、筋肉量が減少することで、全身の筋力低下が起こります。歩くスピードが遅くなる、杖や手すりが必要になるなど、身体機能の低下が起こります。
コラム81でピラティスの話をしました。
ピラティスやロコチェック4)で運動機能の衰えを早めに察知して、スクワットや片足立ちを中心に、ウォーキングやプールでの水中歩行、いろいろな運動を習慣的に続けるようにして、ロコモやフレイルを防ぎましょう。
また、女性は更年期から女性ホルモンが減少すると骨粗しょう症になりやすくなります。コラム4,8,13,17では女性ホルモンを補充するHRTの話をしました。福岡市天神にある野崎ウイメンズクリニックでは、骨粗しょう症からロコモやフレイルの予防にも有効なHRTをおこなっています。
引用
1)https://www.joa.or.jp/media/comment/locomo_more.html
2)https://activesenior-f-and-n.com/frail/outline.html
3)https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/sarcopenia/about.html
4)https://locomo-joa.jp/check/lococheck/
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