Column 339
2026/08/31 18:00

食用のニラと有毒植物のスイセンを間違えて食べることによる食中毒は未だに後を絶ちません。葉が非常に似ているため間違えやすいのですが、スイセンにはニラ特有の匂いがありません。誤食すると食後30分以内に激しい嘔吐や下痢を引き起こします1)。
誤食を予防するための注意点としては、家庭菜園などでニラとスイセンを隣り合わせに植えないこと、葉の見た目だけで判断せず葉をちぎって匂いを確認すること、野山や庭に自生しているものは絶対に採らない・食べない・人にあげないことです。
同じような誤食の例として、ギョウジャニンニクとイヌサフランが挙げられます。ギョウジャニンニクとイヌサフランは早春の若葉が非常に似ています。見分ける最大のポイントは、匂いの有無です。葉をちぎったり揉んだりしたときのニンニク独特の匂いを確認し、見極めます2)。
イヌサフランを誤食すると嘔吐・下痢・呼吸麻痺などの中毒症状が起こります。また、球根はジャガイモに似ており、球根の誤食でも症状が出ます。
厚生労働省によると、平成28年から令和7年の10年間に国内で発生した有毒植物の誤食による食中毒の発生件数は218件、患者数は688人に上り、このうち17人が亡くなっています。植物別の死因で最も多いのがイヌサフランの13人で、スイセンは1人とイヌサフランが突出しています3)。
スイセンもイヌサフランも綺麗な花を咲かせますが、美しいものには毒があるという教訓そのものですね。
引用・参考文
1)https://www.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/lb_iyaku/plant/yudoku-top/suisen/
2)https://www.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/lb_iyaku/plant/yudoku-top/inusahuran/
3)https://www.sankei.com/article/20260422-IPNOT2QZBJBWXKGTOVMO46O4QI/

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