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Column 59

2020/08/01 18:00

ピルの歴史

ピルは1960年にアメリカで初めて避妊薬として登場しました。当時のピルはホルモン量が多い高用量ピルであったために、胃腸障害や血栓症などの副作用の問題が起こりました。このためにピルは副作用の多い危険なホルモン剤だというイメージが日本では形成されてしまったのです1)

ピルに対する日本でのイメージは、1960年以降もごく最近に至るまで変わらぬままでしが、アメリカを中心に欧米では1960年代に既に中用量ピルが、さらに1973年にはホルモン量の少ない低用量ピルが開発されていました。そのため、欧米ではピルに対する抵抗感はほとんどみられていません1)

世界で一番ピルが普及しているのはドイツですが、50%以上の女性がピルを服用しています1)。日本での普及率は3%前後と言われており、先進国の中では圧倒的に低い使用率です。日本では、対象となる女性側も医療者側もまだまだピルは副作用の多い薬剤という誤解があると思われます。

現在わが国で使用可能な低用量ピルは副作用がとても少なく、避妊以外にも多くの利点があります。排卵を抑制するので卵巣癌が減少する、子宮内膜を薄くするので月経量が減少し月経痛が減る、子宮頚管粘液の性状を変化させて精子や細菌の進入を防ぐ、月経日の移動が可能になる、などなどです。

■引用・参考文献
1)https://aomori-sisyunki.webnode.jp/コラム/低用量ピル開発の歴史と避妊以外の利点!/

この記事を書いた人

野崎 雅裕
野崎 雅裕野崎ウイメンズクリニック 院長
福岡市天神の産婦人科、野崎ウイメンズクリニックの院長。女性医学の専門医として、九州大学病院などにおいて、思春期から更年期女性のホルモン療法や不妊治療、漢方療法、月経痛や女性のこころとからだの悩みに関する医療に長年従事。ホルモン療法やピルの使い方、月経痛の対処法や月経移動の説明にも精通した熟練スタッフとともに、すべての患者様へあたたかいケアを行っている。
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