Column 54
2020/05/15 18:00
ドナルド・マクドナルド・ハウスは、病気の子どもとその家族が利用できる滞在施設です1)。1974年にフィラデルフィアに世界初のハウスが誕生して以来、世界中に広がり、2017年末現在、42の国と地域に367カ所が開設されています1)。
フィラデルフィアでアメフト選手として活躍していたフレッド・ヒルの3歳の愛娘が白血病にかかり、入院することになりました。 娘の入院中、彼がそこで目の当たりにしたものは、狭い病室で子どもの傍らに折り重なるようにして寝ている母親、やむなく病院の自動販売機で食事を済ませる家族の姿でした1)。
彼もまた入院先の病院が自宅から遠く離れていたため、精神的にも、そして経済的にも苦痛を感じていました。 そこで彼は、病院の近くに家族が少しでも安らげる滞在施設ができないものかと考え、病院の近くにあるマクドナルドの店舗のオーナーや病院の医師、フットボールチームの仲間の協力を得て募金活動が進められました1)。
そうして、彼らの切実な願いを多くの人たちが分かち合い、1974年フィラデルフィア新聞社が提供してくれた家屋を改造し、世界初の『ドナルド・マクドナルド・ハウス』が誕生しました1)。
現在、日本でも、せたがやハウス、せんだいハウス、こうちハウス、おおさか・すいたハウス、とちぎハウス、さっぽろハウス、ふちゅうハウス、東大ハウス、なごやハウス、ふくおかハウス、神戸ハウス、さいたまハウス、などが子ども病院や大学病院の近くに開設されています1)。
■引用・参考文献
1)https://www.dmhcj.or.jp/house/
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