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Column 39

2019/10/10 06:00

“ダヴィンチ”のガルベストンにて

ヒューストンから南に1時間ほどのテキサス大学ガルベストン校で、ダヴィンチ手術の見学と訓練がありました。器械の故障や調整で2週間もの間、ガルベストン生活を「満喫」しました。ロボット手術の準備が出来るまで、字幕のない映画を「楽しみ」、サン・アントニオへの観光を「強行」し、ヒューストンまでMLBメジャーリーグの野球を「見学」しに行きました。

ダヴィンチの米国Intuitive Surgical社1)の担当者マークが、器械の故障で待機中の私たちにガルベストンの「カニ料理」をご馳走してくれました。湯がいただけの「蟹の足だけ」が皿に山盛りです。彼の美しい彼女も一緒に蟹の足をハンマーで叩きながら、皆で黙々といただきました。

さんざん、蟹の足をいただいた後、どこからともなく、アフロヘアの男性が同席してきました。何事もなかったように着席して黙々と蟹の足をすすり始めました。最初はマークの友人かと思っていましたが、後でマークに尋ねると「赤の他人だよ!」とのこと。日本人には理解の限界を超えていました。

「蟹の足」の後、ガルベストンの居酒屋に行きました。メニューに「枝豆」があったので、早速注文しました。店員の女性が「エダマミ!」。「枝豆」は米国でも有名になりましたが、「エダマミ」です。「酒」を「サキー」、「神戸」を「コービー」というのと同じ「ノリ」です。

ヒューストンまで野球を「見学」しに行った帰り道です。ガルベストンまで一直線のフリーウェイ、周囲は漆黒の闇。突然のパッシングと真っ青な回転灯、すぐ後ろにパトカーが迫ってきました。即、停車。車外から頑丈なライトで指示する警官。「英語は話せるか?」、若い先生が「ア〜、リトル」。警官が、あきらめ顔で、「もうよし、行って、よし」、でした。

■引用・参考文献
1) http://www.innervision.co.jp/report/usual/20180606

この記事を書いた人

野崎 雅裕
野崎 雅裕野崎ウイメンズクリニック 院長
福岡市天神の産婦人科、野崎ウイメンズクリニックの院長。女性医学の専門医として、九州大学病院などにおいて、思春期から更年期女性のホルモン療法や不妊治療、漢方療法、月経痛や女性のこころとからだの悩みに関する医療に長年従事。ホルモン療法やピルの使い方、月経痛の対処法や月経移動の説明にも精通した熟練スタッフとともに、すべての患者様へあたたかいケアを行っている。
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